生きるって、流れてる
形が変わって、色が変わって、でもどこかでつながってる
少し前に
ヒルマ・アフ・クリントの作品を観に、美術館へ行きました
彼女の絵は、ただの抽象画ではなくて
目に見えない精神の世界や、宇宙の法則みたいなものを
色や形で表現しているんだなって感じました
「10の段階」というシリーズがあって
生まれてから、老いて、また巡っていくような
“ 生命の旅 ” のように見えて
長い間、その作品を観るというか、浴びていました
変化するって、不安なこともあるけれど
それ自体が自然な流れで
とても当たり前のことなんだなって
そんなことを感じていました
人はただ成長するだけじゃない
折り返して、めぐって、揺れて、また変わっていく
それが “ 生きてる ” ってことなんだと思う
父のこともありましたし
留まることはない
そのことをより思うことが増えたように思います
だからこそ
変化を楽しむことが
生きる醍醐味なんだと思います
わたし自身、今ちょうど変化の渦の中にいて
今までとは違う場へ行こうとしているので
少し怖さを感じていたりするんだけど
でも——
変化にもっと身をゆだねてみたら
意外と安心できるのかもしれないな、と思ったんです
たとえば流れるプールみたいに
力を抜いたら、ぷかぷか気持ちよく浮かんで
ちゃんと前に進んでいける
そういう “ 信じてまかせる ” 感覚
今の自分に必要なのかもしれないな、って
ヒルマ・アフ・クリントは
目には見えないけど、たしかに存在する “ 何か ” を
形にしようとしていた人だったと思います
抽象を形にするって
想いを叶えることだったり、人と何かをつくっていくことだったり——
つまりは、生きるってことそのもの
きっとこの世界には、見えないけれど
ちゃんと働いている法則やリズムがあって
それを感じながら生きていけたら、もっと軽やかなんじゃないかな
「流れにのる」だけで、実はいいのかもしれない
そう思えたら、少し体が軽くなったように感じて
人間って不思議だな、生きるって不思議なって
この人生をまた愛おしく思えています