〜ホルモンと脳から見る、わたしと食欲の新しい関係〜
「食べちゃいけないって分かってるのに、夜になると食欲爆発する」
「頑張った日ほど、なぜかお菓子に手が伸びる…」
そんな自分にがっかりした夜って、ないですか?
「やめたいのに、やめられない」
そのたびに「私ってなんでこうなの…」って責めてしまう
でも、それって意思が弱いからじゃない
むしろ “ ちゃんと頑張ってる ” 証拠なのかもしれないよ
というわけで、今回は
脳とホルモンのしくみから見た、やさしい食欲とのつきあい方を届けたいと思います
①食欲は「感情」でも動いてる
人って、「お腹がすいた」だけで食べるわけじゃない
たとえば…
・嫌なことがあった日、コンビニスイーツで気分を切り替えたくなる
・お気に入りのドラマを観ながらアイスを食べる時間が“最高の癒し”
・「今日も頑張ったからいいよね」って自分にあげるごほうび
・懐かしいお菓子を食べて、子ども時代を思い出す
どれも
栄養補給じゃなくて「心を満たす行為」です
そして
それをコントロールしているのは、自分の意思じゃなくて
脳の中にあるホルモンや神経伝達物質たち
・グレリン:空腹を感じさせる
・レプチン:満腹を感じさせる
・セロトニン:安心やリラックスをくれる
・ドーパミン:ごほうびや快楽に反応する
特にドーパミンは
「おいしいものを食べる=快感!」という回路を刺激してくる
つまり
「食べたい!」という衝動が強いときって
ドーパミンに脳が反応してるだけだったりします
それって
だらしないわけでも、甘えてるわけでもないんだよね〜
②ダイエットが「ストレス製造機」になってるかもしれない
「今日は○kcal以内にする!」
「間食NG!」「夜は糖質オフ!」
そんなふうにルールを決めた日ほど
なぜか食べ物のことばっかり考えちゃう…
それって、ある意味で自然なことなんです
◆ 「禁止」されたものほど、欲しくなる
脳は「やっちゃダメ」と言われると、逆にそこにフォーカスしてしまうクセがある
その結果
「我慢 → ストレス →爆発」という負のループができあがる
◆ ホルモンバランスも崩れる
ストレスが溜まると、コルチゾールというホルモンが出て
・グレリン(空腹ホルモン)が増える
・レプチン(満腹ホルモン)が効かなくなる
結果、「満たされない」「もっと欲しい」が止まらなくなる
◆ 夜に食べすぎてしまうのはなぜ?
昼間にフルパワーで頑張ってると、夜には “ 意志力 ” がもう残ってない
脳が「一日よくやったね。ごほうびちょうだい」って
食欲を通じて訴えてくるんです
③わたしと “ 食欲 ” が仲直りするために
「食べたい」という衝動は、
実はあなたの心からの“サイン”かもしれないよ?
たとえば──
・甘いものを欲してるときは「安心したい」
・濃い味を食べたいときは「ストレスが溜まってる」
・お腹が空いてないのに何か食べたいときは「心が寂しい」
◆ 食欲は“敵”じゃない。あなたの味方になれる
だからこそ、まずは問いかけてみてほしい
「今わたし、何を感じてた?」
「何を満たしたかったんだろ?」
そして、こんな風に付き合い方を変えてみるのもいいかも
・お気に入りのお皿に丁寧に盛って、ゆっくり味わって食べてみる
・“ 夜のリラックスタイム ”として、食べる時間を儀式化してみる
・食べた後に「これでちょっと元気出たな」って言葉にしてみる
食べる=自己嫌悪じゃなくて、
食べる=セルフケアに変わったら、もう敵じゃなくなるよ
まとめ:あなたはもう、ちゃんと気づけてる
「また食べちゃった…」じゃなくて
「そうか、わたし頑張ってたんだね」って
少しだけやさしく、自分に声をかけてみましょ
“ 食べたい ” の奥にある本音を、ちょっとだけのぞいてみて
きっとそこに、あなたの本当の想いや望みがあると思うんです
あなたは、どんなときに「食べすぎちゃう」と感じる?
それって、何かに気づいて欲しい “ サイン ” だったかもしれないよ
まずはその気持ちに
「気づく」とこから始めてみてもらえるといいんじゃないかなって思います